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 『動物介在教育』情報交換会を、11月20日(土)、かごしま市民福祉プラザ4階第1活動室で午後6時30分から行いました。

 今回の『動物介在教育』情報交換会は、「動物介在教育」の目的や実施方法について情報交換しながら、みんなで考えていこうという会合です。「動物介在教育」とは、動物と接したり、観察したり、飼育したりする中で、動物をとおして行う様々な学習活動のことです。

動物介在教育について

 まず最初に私(椎原が)、『動物介在教育について・・・動物を通した教育活動』という発表を行いました。動物介在教育活動は、アニマルセラピーなどど並んで今、社会に必要とされている活動である理由や方向性について説明しました。

 動物介在教育では、知識の素材としては、動物・自然・環境・社会・歴史と言った理科や社会科に限らない広い分野の学習が行えること、そして1)他者とのコミュニケーション能力を高めながら自分自身を豊かにしていく情操教育、2)命の大切さに対する思いやりを深めていく動物福祉教育、野生動物や自然に対する理解・責任感を深めていく環境教育という、大きな3つの方向性があると思います。

 知識の共有から価値の共有、そして目的・目標の共有と進んでいくためには、コミュニケーション(他者を知り、他者に自分を知らせること)が一番基本であり、その部分で特に動物介在教育は効果を発揮できると考えています。

 IAHAIOのリオ宣言2001の「動物介在教育実施ガイドライン」についての説明も行いました。また、第7回SAGA(アジア・アフリカに生きる大型類人猿を支援する集い)の今回のテーマが環境教育だったこともあり、その参加報告も行いました。「動物園は保全の現場と市民をつなぐ“窓”」という発表がありましたが、動物介在教育的に考えると、1個体、1個体の動物たちが、自然や世界につながる“窓”であると思っています。

『どうぶつ教室』について

 次に、サンプロの具体的な動物介在教育活動として行う「どうぶつ教室」についてサンプロの野上が紹介しました。「どうぶつ教室」は、生きた動物(野生動物からイヌ・ネコまで)を通して、ゲームや工作もしながらヒトも含めた生き物の様々な係わり合いや、自然環境について発見していこうという教室です。

 今回のテーマは「ウサギのナゼ?なに?」です。なぜ、ウサギなのか。身近にいる動物ということもあるけれども、様々なところで「ふれあい」と言ってパッとさわって抱いておしまいみたいな扱われ方がされていて、そうじゃない、しっかりとした方法論にそったウサギの教育プログラムをやりたいということが理由です。

 生きたウサギをとおして、「どんな体をしているかな?」、「一日に何粒のウンチをするの?」、「足跡を見てみよう」、「ドックンドックン(血液の流れ)を感じてみよう!」・・・などなどのプログラムを行います。

 今回は、指宿市民会館で行いますが、会場が手配できれば(動物持ち込みOKの場所って結構少ないんですよね)いろんなところで行っていきたいと思っています。

 また、依頼があれば喜んで行きますのでご連絡ください。

動物園など社会教育施設と市民をつなぐ役割

 二人の発表の後、自由な情報交換を行いました。今年は北海道の旭山動物園が人気ということで話題になっています。動物園のスタッフも飼育係から飼育展示係に名前も変更し、展示・教育活動に力を入れた結果ということです。では、全国の他の動物園ではどうなのか?という話題になりました。

 公立の動物園の中には、職員が飼育職という形での採用でないので動物園以外の他の職への移動が多い動物園もあります。やっと仕事に慣れたころには動物園を離れるという状況では、なかなか展示・教育活動に力を入れると言うわけにはいきません。仕事にある程度の自信や誇りを自分自身で持てないと他のヒトに対して話せるものではありませんから・・・。

 このような状況は、行政の側に動物園の存在意義に対する理解が少なく飼育職は専門職ではなくマニュアルにそって行えばよい職の一つであるという考えがあるからです。しかし、行政の責任は、私たち市民の責任でもあります。また、確かに、今までの動物園は子どもが小さいときに訪れる場所でしかなく、市民の動物園になっていないのかもしれません。でも、それは私たち市民にとっても大きな損失だと思います。

 ・・・・・・というような話の流れの中で、私たちサンプロは、動物園など社会教育施設と市民をつなぐ役割も果たしていければと再確認しました。

 今後、動物園や博物館などの施設を活用するサンプロなりの動物介在教育を進めていきますので、その中で、動物園や博物館などの存在意義も皆さんと一緒にもっと考えていければと思います。

      

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